勉強会「ライターの文章技術」

今年1月からほぼ毎月、開催してきたライターズ勉強会。
若手育成を一番の目的に、ベテランライターも含めて10人ほど集まり、一緒に学び合っている。
11月24日(火)は「ライターの文章技術」をテーマに講義をした。

今まで、制作物の作り方、撮影、取材、対応力など毎回違うテーマで勉強会をしてきて、ついに迎えたメインディッシュ。
文章は、やっぱりライターの肝だ。

正直、私は人前で話すのはあまり得意ではないが…、全て出し切るつもりで、かなり気合いを入れて臨んだ。

それで、心を落ち着けようと、好きなブルーのシャツを着て行ったのに…、

気持ちが前のめりすぎて、ストールを外すのを忘れて話し始めてしまって、気づいたのは最後。
ホッとして、あれっ!?
毛布をかぶったようなグレーな人になっている(写真奥)。

「俯瞰して物を見ることが大事」とか偉そうに語っているが、自分のことは見えていません(汗)。

話を戻すと、
私たちライターは、クライアントから依頼された文章を作成し、読者に伝える仕事をしている。
ライターの文章技術とは、読みやすく、わかりやすい文章を書くためのテクニックだ。

まずは書く以前に、目的と読者を意識することが大事。
当たり前のことだが、何のために?誰に?というゴールが見えていないと、相手に届く文章は書けない。

そして、重要なのは推敲。
自分が書いた文章を読み直し、磨き上げていく作業が出来栄えを大きく左右する。
執筆者、校正者、読者という3人の目で、書いた文章をチェックしていくのだ。

私自身、複数の仕事や締切に追われると推敲が甘くなってしまい、今まで何度も反省してきた。
みんなの前で言ったからには、「ちゃんとやらねば」と身が引き締まる思いがした。

今回の講座に向けて、参考にさせていただいたのは主にこの3冊。
「書いて生きていく プロ文章論」(上阪 徹)
「20歳の自分に受けさせたい文章講義」(古賀 史健)
「文章力の基本」(阿部 紘久)

どれも一流の仕事人の知恵がつまった本だ。
著名な筆者に会えなくても、貴重なノウハウを教えてもらえるのは本当にありがたい。
共感する部分をチェックしていったら、付箋とラインだらけになった。

今月の会場は、株式会社Boosterさんが無料提供してくださった。
参加した皆さんのお陰で、今回も気付きの多い学びの場となった。
シリーズで開催するライターズ勉強会は、来月で最後。
コロナで仕事も大きく変化した波乱万丈の2020年。
気持ち良く、笑顔で締めくくりたい。