東日本大震災から10年インタビュー

先週、「東日本大震災から10年インタビュー」の原稿9本の納品を完了した。
1~2時間ほどのインタビュー音声を文字にすべて起こしたうえで、指定の文字数に要約する仕事だった。
福岡の大学生が東北を訪れ、復興活動をしてきた方や、遺族の会の方、自治会の方など、震災を経験してきた方の生の声を伝える内容。
以前、一緒に仕事をした方の紹介で、福岡県の団体からご依頼いただいた。

東日本大震災。
あの日、岩手の実家と連絡が取れず、あまりの衝撃で何も手に着かなかった。
なんで私は北九州にいるのだろう。
何もできないことがもどかしかった。
数時間後に携帯メールで無事が確認でき、やっと食事が喉を通ったことを思い出す。

             震災から3年後、2014年夏に訪れた三陸沿岸

依頼主は、発注するまで私が東北出身者とは知らなかったわけで・・・。
現地に行ってインタビューをした福岡の大学は、たまたま昨年、私が学校案内パンフレットのコピー制作に関わった学校だった。
インタビューの音声は東北特有の訛りがあり、現地の地名が容赦なく出てくる。
この仕事が自分に回ってきたのは、必然だと思った。

津波で子どもを失くした方。
被災者の支援を続けている方。
自分たちで瓦礫を片付け、逞しく生き抜いた方。
公には報道されない(行政にとって)不都合な真実を、訴え続ける方。

いろいろな方たちの生の声には、きれいごとでは済まない悲しみや怒りが詰まっていて、涙なしには聴けない話もあった。
深く傷つけられたのは、天災よりも人災だったことを思い知らされた。
それでも、人は光を見つけて生きていく。
花が明るいほうに向かって咲くように。
そんな力強い希望も感じるインタビューだった。

もうすぐ東日本大震災から10年。
生きている今が奇跡。