霧島取材~龍馬の新婚旅行

ひたすら駆け抜けた6月。
旅行雑誌の取材で、6月11日~12日、鹿児島県霧島市を訪れた。
旅の取材は半年ぶり。なぜか鹿児島とのご縁が続いている。

11日に前泊して、12日の朝から7カ所巡るハードスケジュールだった。
この旅行雑誌の取材は、本当~に手間暇がかかる。
取材前の準備、取材の申し込みとアポ入れ、カメラマンさんの手配など。
取材当日は移動時間も含めてかなりの時間がかかるし、取材後はデザイン案も含めた原稿作成、取材先の校正など、他に類を見ないほどの仕事量だ。
求められるクオリティも高い。

諸条件からして、しんどい部類の仕事に入ることは間違いないし、敬遠するライターさんも多いだろう。
だけど、諸々の条件を飛び越えてしまうほど、おもしろいのだ。

そもそも旅行は大好きだし、美しい景色に癒され、心温かな人たちと出会い、ご当地の美味に舌鼓を打つ。
取材をすべて終えた後のビールの旨さ。
楽しかった旅を、文章にして伝える喜びと達成感。
編集部からの赤入れも、なるほど~と思える指摘で勉強になる。

私の仕事の選び方は、おもしろさ(ワクワク感)>諸条件(スケジュール・料金など)なのだとつくづく思う。
誰から依頼されるか、誰と一緒に組むか、という人の部分もかなり大きい。
これもフリーランスの醍醐味。
他の人と基準が違っても、自分の中の一貫性だけは保ちたいと思っている。

さて、前置きが長くなりました。

取材の前日、霧島に入り、まずは霧島神宮にご挨拶をした。
深い緑に包まれた鳥居を進むと、麗しい社殿が姿を見せる。

おみくじを引くと、「今、あなたにできることは、自分の仕事を誠実に地道にやり遂げること。それが未来につながる」という内容。
新型コロナやら、オリンピックやら、あれこれ世間のことは気になるけれど、邪念を払ってやるべきことを示してくれたような気がした。

龍馬の新婚旅行の足跡をたどりながら回った霧島。
地元のカメラマンさんのおかげで、スムーズに取材を終えることができた。

プロのカメラマンの足元にも及ばないが、スマホで撮った景色を旅の思い出に。
霧島で感じた豊かな自然にいだかれる心地よさ、地に足着いた解放感を、いつも内面に持ち続けたい。