抜釘手術後の頭痛(脊椎麻酔後頭痛)

うっかり転倒の足首骨折から、ちょうど1年。
ボルトを除去する抜釘手術のため、6月に1週間入院した。
あっさり除去して、スッキリ終わる…はずだったのに、予期せぬ展開となった。

手術後は経験したことのない頭痛にみまわれ、翌日になっても治らない。
肝心の足のほうは痛みもなく、手術の翌日にはゆっくり歩くことができ、2日後には普通に歩けるようになったが、頭痛は3日経っても続いた。

パソコン持ち込みで個室に入ったのに、仕事がまったくはかどらなかった。
頭が回らず、文章を組み立てられないのだ。
横になるとよくなるが、起きていると鈍い痛みが生じる。

これには本当に焦った。
今思えば大げさだけど、ライター復帰ができなくなったら‥と、不安になった。

麻酔科医に涙ながらに訴えたところ、丁寧な説明をしてくれた。
半身麻酔の後には頭痛が起きることがあるそうで、脊椎麻酔後頭痛という合併症だった。

腰椎麻酔の際に針を刺す⇒髄液が漏れる⇒脳圧が下がる
体内の髄液は毎日500ml循環しており、背中と頭はこの水路がつながっているため、水圧の変化によって起きる症状だ。
通常は、1週間ほどで自然に治るものらしい。
水分を多く取ったり、点滴をしたりして、回復を図ったところ、日に日に良くなり、頭のモヤはきれいに晴れた。

自分が困ったときは、医療サイトや、体験者のブログなどを参考にさせてもらったので、今回のことはちょっと書いておこうと思った。

ともかく無事に退院し、普通に歩けることも、考えられることも、ありがたいことだと感じている。
足首に入っていたプレートとボルトよ、今までありがとう。さようなら。