限界を超えた年度末

今日は年度末。
明日から、また新しい年度が始まる。

反省と自戒を込めて、自分史上最高に多忙だった年度末を振り返る。

制作物というのは、年度末納品がめちゃくちゃ多い。
年明けに企画が決まって、広告代理店や制作会社などからライターに発注があり、1月半ば~3月半ばにライティングが集中する。
しかも、この時期は確定申告が重なる。

そんなことは毎年恒例で、わかっているはずなのに・・・
今年度はかなりキツかった。
フリーライターになって15年目、今までで一番時間に追われた数カ月間だった。
ありがたいことに、既存の取引先に加えて新規案件も複数あり、内容はどれもおもしろい。
当然すべてに締切があって、スケジュールが夜中や土日もびっしりになった。

常に「何をいつまでにアップするか」を考えながら、多数のタスクを一つひとつ集中して仕上げていく。
時間に隙間のない日々が続き、寝不足もあったせいか、ある日突然、顔にポツポツ湿疹ができた。
そして、体には蕁麻疹が・・・。
さすがに身の危険を感じた。

断れる仕事は断り、納期交渉をしてできるだけ時間を確保。
しかし、初稿はスケジューリングで対応できるが、修正対応があると時間のパズルが崩れてしまう。
プラス1日、推敲や修正対応の時間を組み込む大切さを痛感した。
到底、自分一人では無理なので、ライター仲間にも仕事を分担してもらいながら、何とかすべて納品を終えた。

限界を経験して懲りた面はあるが、得たものも大きかった。
・編集・ライター講座での学びに支えられた。考え方、技術面ともに成長を実感できた。
・取捨選択の基準が、より明確になった。
・新規案件では、8人のライターチームで仕事をする仕組みをつくった。
・お願い、お詫び、お断りが上達した。
・健康と美肌ケアに意識が高まった。

年度末の締切ラッシュをクリアした日、久しぶりに映画を観に行った。
「呪術廻戦」でスカッとリフレッシュ。桜を楽しむゆとりもできた。

フリーランスだからこそ、仕事があることも、ないこともありがたい。
大好きなライターを健全に続けていくためには、稼ぐことと同じくらい休みも大事だ。
締切と品質を守れば、好きなように時間を過ごせるのがフリーランスの良さ。
来月は「ドライブ・マイ・カー」を観よう。堂々と平日の昼間に。