もっと実家に帰ろう

今年のお盆は盛岡の実家に里帰りして、4年ぶりに親戚とも会えた。
それぞれの家を訪問して仏さんを拝み、お茶を飲みながら近況を語る。
コロナ前はちょっとした義務感をともなう恒例行事だったけれど、こうして話せることってありがたいな。
たまに会ってほどよい距離を保ちながら、幸せと健康を互いに願う間柄。
本家の従弟をはじめ、良い関係を守り続けている親戚の皆さんに感謝です。

里帰りに地元のビールは欠かせない。
定番のベアレンと、ラベルに惹かれたドラゴンアイ。
旨いビールを飲みながら、母の手料理をいただくのは本当に幸せ~。

それにしても、帰省するたびに年老いていく母・・・。
半年ほど前から趣味の集まりに行くのも億劫になり、ほとんど家で過ごしているという。
会うたびに、体も心も弱っているのがわかる。
今回こそは、本当に絶対に「もっとたくさん帰ってこよう」と心に決めた。

 

盛岡から東京の娘のところに行こうと、久しぶりに乗った東北新幹線。
近くの席に、楽しく盛り上がっているおじさまのグループがいた。
旅行に来た韓国の方だと思っていたが、その方たちが降りるときにそばを通り、日本語のようなものが聞こえた。
そして、徐々に東北弁の輪郭が浮かび上がった。

なんてことだ!
いかん、やばい。
ヒアリング力が衰えている。

九州在住で、東北弁を聞き取れるライターは私ぐらいだと自負していたのに…。

23年ぶりに復帰したテニスで、だんだん感覚を取り戻していた矢先、コーチから「(神田さんのテニスは)昔の打ち方」と言われたときと同じくらい、かなりショックな出来事だった。

「もっと実家に帰ろう」と思う気持ちが、さらに固まった。