23年ぶりのテニス復帰!

昨日、雨のなか開催された北九州市テニス大会。
新人王座 女子ダブルスで、まさかの優勝!
決勝は大学生19歳ペアに、9-7だった。

終って心底ホッとしたが、湧き上がってくるのは、喜びよりも反省ばかり。
ボレーはミスるし、得意なはずのフォアも打ち込めなかった・・・
試合に出ると、自分の未熟さと上の世界が見えてくる。

心技体を磨き、プレッシャーを楽しみながらベストパフォーマンスに挑む。
こんな面白いこと・・・もう引き返せない!

思い起こせば、子どもを授かった 23年前から今年の春まで、テニスのテの字もない生活だった。
以前のテニス歴は10年ほど。
高校の部活でテニスを始め、大学のサークルで試合の醍醐味を知った。
会社員時代はたまに遊ぶ程度で、20代後半から30代前半の海外駐在(台湾・ドイツ)でテニスを再開。
人生の大先輩たちがイキイキとプレーする姿を見て、老若男女、国籍も関係なく楽しめる素晴らしい生涯スポーツだと思った。

海外では先輩方に豊かな世界を見せていただき、ダブルスの奥深さを知り、いろんなことを教えてもらった。テニスの戦術だけでなく、人間力もコートで学んだ。

フランクフルトの大会では、すごく集中したプレーができ、「ゾーンに入る」体験をした。24年経つが、あのときの感覚とボールの軌道は鮮明に覚えている。

北九州に来てからは、引越し、育児、仕事で精一杯。夫の起業で経済的に苦しい時期もあり、時間のゆとりもなく、とてもできるような環境ではかった。
愛着のあったグラファイト(ラケット)も、ウエアもシューズも全部捨てた。

復帰したのは今年5月。
ライター仲間のTさんが書いた記事が、きっかけになった。
65歳からテニスを始めた方が、90歳になっても楽しんでいるなんて!

西日本新聞 ファンファン北九州

55歳の私がいま再スタートすれば、何十年も楽しめるじゃないか。
長女が私立大学を卒業して就職し、肩の荷が下りたこともあり、
興味がムクムク湧いてきて、まずは見学に行ってみることにした。

見学のつもりが、コーチがラケット貸してくれて、結局、練習にフル参加。
70代の女性コーチの元気な姿に惹かれ、メンバーの方々の雰囲気も良かった。
全然うまく打てなかったけど、すごく楽しくて、帰るときには「やります!」と言っていた。

私はその頃、本末転倒のコロナ対策と茶番にほとほと嫌気がさしていた。
任意のマスクが3月から自由になっても、変化しない状況にモヤモヤ。

本来の用途は理解するが、人の笑顔が見えず、自然な呼吸を妨げ、音声を不明瞭にするマスクが嫌い。取材ではデメリットだらけだ。

テニスコートに行けば、誰もマスクをしていない!
健康づくりに最高の環境だと思った。

それからは、漫画のような急展開。偶然の連続だった。

まず、3年前に骨折して以来、ちゃんと曲がらなかった足首が、たった1回の診療で治ったこと。
鍼灸院と間違えて隣の整骨院に予約してしまい、そもそも肩こり治療で行ったのに、気になるところを聞かれて足首が曲がらないことを告げたら、カイロプラクティックでひっかかっていた部分を解除してくれたのだ。
門司のくまもと整骨院、本当に凄腕の先生です。

これでテニスがちゃんとできる。走れるようになる。
間違えたけど、間違いじゃなかったんだ。

そして、まさかの試合出場。
テニスを始めて2週間ほど経った頃、「参加者が少なくて試合が成立しないから、人助けと思って出てくれん?」とコーチに頼まれた。
門司区で人が足りないという。
門司のメンバーは私だけだし、初級の試合だから大丈夫と言われ、深く考えずにOKした。

試合の3日前になって、初めて大会要項を知り、連盟主催の大会(新人戦)のため試合用ウエアが必要と判明。
翌日、慌ててウエアを買いに走った。
6月。初対面の20代の人とペアを組み、参加3組の中でダブルス優勝。
勝てたのは、ペアの方が上手だったおかげだ。
3組出ないと大会が成立しなかったそうで、人助けと言われた意味がわかった。
ケガもせず無事に終ってよかった~と思っていたら、なんと門司区代表として市の大会に出場すると聞いてびっくり!

さすがに焦って、「10月まで練習してくるね!」とペアの方に約束し、インドアテニススクールにも週1回通うようになった。
夏場は仕事が激務すぎて、週1回の練習もままならなかったが、寝る前の素振りはほぼ毎日続けた。
ペアで一緒に練習したのは1回だけで、大会当日を迎えた。

運も実力のうち、といわれるが、この流れは運が9割としか思えない。
テニス連盟が主催する新人戦で優勝したことで、いきなりB級扱いになってしまった。
実力不足は自分が一番わかっている。

これからだ。
一から基礎を固め、階段を上っていこう。

ちょっとハードで楽しいチャレンジがずっと続く。理想のプレイヤー像には程遠いけれど、近づけるようにがんばろう。

有言実行を心に誓い、ブログのカテゴリーに「テニス」を追加した。