盛岡から新幹線に乗り、次は長女の住む静岡へ。
大学3年生。昨年からオンライン授業が続いている。
新型コロナの影響で、決まっていたドイツ留学はなくなった。
頑張って勝ち取った1年間の交換留学だった。
交友関係は広がらず、仲の良い友達に会えなくなり、大好きだったホテルのバイトもなくなり、一時期は精神的にかなりまずい状況に陥った。
半年前から気持ちを切り替えて新しいバイト先を見つけたり、オンラインで参加できる活動に加わったりして、何とか元気にやっている。
静岡では一緒に温泉に入り、きれいな景色を観て、野菜料理をたらふく食べて、いっぱい語り合った。
若者たちの貴重な経験を奪う今の状況は本当にやるせないけれど、したたかに、たくましく生き抜いてほしい。
情報を正しく読み解き、判断する力を養ってほしい。
必要な感染対策をしつつ、予防に過度な意識を向けるよりも、日々の生活を大切にしてほしい。
健康で元気に暮らしていくための知恵を、私なりに精一杯伝えてきた。
疑心は免疫を下げ、慢心は守備力を落とし、安心は人を強くする。
翌日は、次女が住む山口へ。
今春、大学生になり、引っ越したばかり。
山口は対面授業があり、同じ高校の友達もいるため、大学生活に対する孤独感はさほどない。
家庭料理が食べたいというリクエストで、雑穀米を炊き、山菜の煮物や人参サラダなど健康的な料理をたくさん作ってきた。
次女が登校している間、私は瑠璃光寺や県立美術館を回り、街歩きを楽しんだ。
新緑と青空が爽快で美しく、ご褒美のような豊かな時間だった。
娘として姉として母として、やるべきことは果たしてきた(と思う)。
またしばらく会えないけれど、みんな元気でいてね。